【美味しいフィンランド 02】サーモンスープ lohikeitto

2018年12月04日

温かいスープが恋しい季節になりました。
冬のヘルシンキでは広場にロヒケイットのテント屋台が立ち、買い物客のお腹を温めます。

lohikeitto / ロヒケイットはフィンランド語でサーモンスープのこと。
(lohi=鮭 、 keitto=スープ)
サーモンの豊富に獲れる北欧定番の具沢山の家庭料理です。

主な材料はジャガイモ、人参、玉ねぎ(または長ネギでも)、サーモン、そしてディル。
牛乳を入れてクリーミーな味付けにするのがほとんどですが、鮭と野菜だけでシンプルに作ることもあり、家庭ごとに味わいが違います。
魚のスープストックを使うとさらに味は深まります。

このスープを作る時に欠かせないハーブがディル(tilli / ティッリ)。
魚によくあうハーブとして知られています。
細かく刻んで仕上がりに加えると、これぞ、北欧の風味という味がします。

ディルはバジルやローズマリーのように、思い立った時にいつでも買えるハーブではありません。
先日は久しぶりにディルが手に入ったので、早速ロヒケイットを作りました。

私はいつも多めに作り、汁物用のジップロックに移して冷凍庫へ入れておくのです。
今日はコレを食べたい気分!でもディルがない~!という時に、解凍に時間はかかりますが満足度は高いです。

ある北欧イベントに参加した時、フィンランド人が教えるロヒケイット作りがありました。
講師はJoensuuのレストランで働く若きシェフ。
5人ほどの参加者とフィンランド人のシェフとで手分けをして作っていきました。
会場は昭和の雰囲気が残る古いカフェ、テーブルを脇に寄せて、即席の調理台を使っての実習です。

よく使い込んだまな板(プラスチック板?たぶんお店の)と、これまたよく切れない包丁を使い、野菜や鮭をざっくりざっくり切っていきます。

それを鍋に入れて水を加え、ゴトゴト煮ます。
カレーやシチューのように野菜を炒めても構わないし、そのあたりは本当に自由。
家庭料理なのでいろいろな作り方があります。

野菜が柔らかくなったところで牛乳を加え、もうひと煮立ちします。
ここで使っているのは普通の牛乳でした。
写真はないけどそのあと鮭を入れて煮ています。

塩とコショウで味を整えたら、刻んでおいたディルを鍋に入れて…

ロヒケイットが完成しました。
じゃがいもがちょっと煮くずれするくらいまで煮込むのがコツ。

下の写真の上部に見えるのは、きのこをさっと茹でクリームソースで和えたオープンサンドです。
野菜を煮込む間にササッと作ってお腹の足しに。
どれも美味しくてお代わりしたくなる味です。



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