【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 13
前回に引き続き、連載小説風記事 第2弾です。 上京後は東京音楽学校(現在の東京藝術大学)の作曲課講師に就任。 1953年には名著「管弦楽法」を出版。 さらには日本が誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」を含む数々の映画音楽や「シンフォニア・タプカーラ」、本日の「ラウダ・コンチェルタータ」などに代表される数々の絶対音楽の傑作を書かれました。 ま……(続きを読む)
前回に引き続き、連載小説風記事 第2弾です。 上京後は東京音楽学校(現在の東京藝術大学)の作曲課講師に就任。 1953年には名著「管弦楽法」を出版。 さらには日本が誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」を含む数々の映画音楽や「シンフォニア・タプカーラ」、本日の「ラウダ・コンチェルタータ」などに代表される数々の絶対音楽の傑作を書かれました。 ま……(続きを読む)
さて、伊福部先生のお人柄エピソード編に移って参りましょう。 先生が注目されるきっかけとなった「チェレプニン賞」ってなに?この辺りも「伊福部昭の音楽史」に教えていただきました。 賞を創設したアレキサンドル・チェレプニンは、ロシア貴族出身の作曲家でありピアニストでした。 奇特な方で、日本人を対象とした作曲コンクールを、自ら主催されました……(続きを読む)
1983年2月10日「伊福部昭 協奏四題」と題された、井上道義指揮、東京交響楽団の演奏会のプログラムにも、伊福部先生の楽曲解説がありました。こちらも引用させていただきます。 ラウダ・コンチェルタータとは、司伴楽風な頌歌と言う程の意ですが、この作品では、マリンバとオーケストラとの協奏の形がとられています。ゆるやかな頌歌風な楽想は主とし……(続きを読む)
次は初演の記録です。 「ラウダ.コンチェルタータ」を伊福部から受け取った池田(新星日響スタッフ)は、これを新星日響創立十周年記念の曲とする。初演は1979年9月12日、指揮は山田一雄、マリンバは安倍圭子、オーケストラは三管編成である。 プログラム「SUBSCRIPTION CONCERT No.36」に池田が文章を載せている。 ……(続きを読む)
ちなみに家にはクッレルヴォは3枚しかありません。 やはりラウダのほうがメジャーなのでは? クリックで拡大表示 山本 勲 (次回へ続く) 【送料無料】 Sibelius シベリウス / シベリウス: クレルヴォ交響曲、フィンランディア(合唱付)、コルテカンガス: 『移住者たち』 オスモ・ヴァンスカ & ミネソタ……(続きを読む)
といった事で間髪入れずにディスコグラフィーです。 現在入手可能と思われる5枚です。 説明の下にある商品リンクからCDを購入することもできます。 クリックで拡大表示 まずはこちら 伊福部昭交響作品集(fontecFOCD2512) 安倍圭子/山田一雄/新星日本交響楽団 言わずと知れた初演メンバーの超熱演ライ……(続きを読む)
さあみなさま、そろそろ「ラウダ・コンチェルタータ」を聴いてみようかという気分になってきた頃ではないでしょうか? といった事で、文字で聴く「ラウダ・コンチェルタータ」をお送り致します。 こちらは、水星交響楽団のプログラムに掲載した拙文からの抜粋となります。 曲は途切れのない単一楽章。「神話的に」と書かれた弦楽器の息の長ーい憂愁のメ……(続きを読む)
ちなみにみなさま、日本音楽の星!伊福部昭とはどんな人間だったのでしょう? ヴァイオリンを弾きつつ、名曲喫茶に入り浸り、「ペトルーシュカ」「ボレロ」「春の祭典」を聴き、これが音楽というなら自分も書いてみようと独学で作曲を開始。 北大農学部に進みつつ、北大オケで、打楽器数十人とヴァイオリンという編成の自作曲を試演。 のちに、アイヌの……(続きを読む)
伊福部昭がシベリウスについて語った記録が残っています。 “前略~問題なのはシベリウスですけど。札幌の頃に、いつも黒いジャケット着た不思議な男がいて、我々は「シベリウス」っていうあだ名をつけていたんですけど、シベリウスのことをばかに褒めるんですね、その男が。あれのどこがモダンなんだ、どこがいいんだと、よく論争してましたが。今はシベリウ……(続きを読む)
ところで、シベリウスと伊福部には音楽そのもの以外にもかなり近いところがあります。 二人とも、若い頃はバイオリニストを目指されつつも作曲の道に進みました。 弦楽器のみなさんには、パート譜から浮かび上がる共通点もあるのではないでしょうか? それからもうひとつは、大変な愛妻家であったそうです。 シベリウスの妻 アイノ こち……(続きを読む)
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