【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 6
2017年07月31日
伊福部昭がシベリウスについて語った記録が残っています。
“前略~問題なのはシベリウスですけど。札幌の頃に、いつも黒いジャケット着た不思議な男がいて、我々は「シベリウス」っていうあだ名をつけていたんですけど、シベリウスのことをばかに褒めるんですね、その男が。あれのどこがモダンなんだ、どこがいいんだと、よく論争してましたが。今はシベリウスには分かるところはある。近さのある作曲家と感じています。でも若い頃は、シベリウスも、私たちにはロマン派の延長というふうにしか、聴き取れなかったですね。”
うーん、本人はあまりピンときていなかったのかもしれませんね。
山本 勲
(次回へ続く)
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