【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 13
2017年07月31日
前回に引き続き、連載小説風記事 第2弾です。
上京後は東京音楽学校(現在の東京藝術大学)の作曲課講師に就任。
1953年には名著「管弦楽法」を出版。
さらには日本が誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」を含む数々の映画音楽や「シンフォニア・タプカーラ」、本日の「ラウダ・コンチェルタータ」などに代表される数々の絶対音楽の傑作を書かれました。
また1974年には東京音楽大学作曲家教授、1976年からは学長を勤められます。
と書くとまさに順風満帆な音楽家人生を過ごされたように思えますが、その人生は決して平坦なものではなかったようです。
終戦後の日本クラシック界はソナタ形式、調性、無調、前衛、などの欧米への憧れが満ち溢れ、1954年に書かれた「シンフォニア・タプカーラ」のときには、とある若手作曲家から「今こんな曲を書いていては駄目なんじゃないですか。時代に乗り遅れますよ。」などと言われたそうです。
さあこの辺りから、頑なに唄える音楽を堅持したお二人の共通項が!
山本 勲
(次回へ続く)
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