【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 8
2017年07月31日
さあみなさま、そろそろ「ラウダ・コンチェルタータ」を聴いてみようかという気分になってきた頃ではないでしょうか? といった事で、文字で聴く「ラウダ・コンチェルタータ」をお送り致します。 こちらは、水星交響楽団のプログラムに掲載した拙文からの抜粋となります。 曲は途切れのない単一楽章。「神話的に」と書かれた弦楽器の息の長ーい憂愁のメ……(続きを読む)
お知らせ以外のオーケストラの日々の様子や、豆知識などをお伝えしていきます。
2017年07月31日
さあみなさま、そろそろ「ラウダ・コンチェルタータ」を聴いてみようかという気分になってきた頃ではないでしょうか? といった事で、文字で聴く「ラウダ・コンチェルタータ」をお送り致します。 こちらは、水星交響楽団のプログラムに掲載した拙文からの抜粋となります。 曲は途切れのない単一楽章。「神話的に」と書かれた弦楽器の息の長ーい憂愁のメ……(続きを読む)
2017年07月31日
ちなみにみなさま、日本音楽の星!伊福部昭とはどんな人間だったのでしょう? ヴァイオリンを弾きつつ、名曲喫茶に入り浸り、「ペトルーシュカ」「ボレロ」「春の祭典」を聴き、これが音楽というなら自分も書いてみようと独学で作曲を開始。 北大農学部に進みつつ、北大オケで、打楽器数十人とヴァイオリンという編成の自作曲を試演。 のちに、アイヌの……(続きを読む)
2017年07月31日
伊福部昭がシベリウスについて語った記録が残っています。 “前略~問題なのはシベリウスですけど。札幌の頃に、いつも黒いジャケット着た不思議な男がいて、我々は「シベリウス」っていうあだ名をつけていたんですけど、シベリウスのことをばかに褒めるんですね、その男が。あれのどこがモダンなんだ、どこがいいんだと、よく論争してましたが。今はシベリウ……(続きを読む)
2017年07月31日
ところで、シベリウスと伊福部には音楽そのもの以外にもかなり近いところがあります。 二人とも、若い頃はバイオリニストを目指されつつも作曲の道に進みました。 弦楽器のみなさんには、パート譜から浮かび上がる共通点もあるのではないでしょうか? それからもうひとつは、大変な愛妻家であったそうです。 シベリウスの妻 アイノ こち……(続きを読む)
2017年07月31日
ところで、シベリウス作品のオーソリティであるアイノラ交響楽団の団員の皆様、またはこれをご覧になっている音楽ファンの皆様、伊福部昭の音楽をどのくらい聴かれたことがありますでしょうか? もちろん燦然と輝く日本音楽の星ですから30曲くらいは口ずさんでいらっしゃるとは思いますが、少しだけご紹介致します。 ピアノソロによる日本組曲からタプカ……(続きを読む)
2017年07月31日
オスティナートの次は和音についてです。 いわゆるクラシックと呼ばれる西洋音楽は、ドミソをもっとも落ち着く響きとして、「ハーモニーが様々な冒険を経て最終的にはドミソに落ち着きました」とい構造を伝統的に用いています。 しかし「ドミソが落ち着いて聴こえる」というのは世界共通なのでしょうか? ちょっとうろ覚えなのですが、伊福部昭の本の中に、……(続きを読む)
2017年07月31日
さて、それでは伊福部昭とシベリウス、ふたりの作風のひとつである執拗な通奏リズム(オスティナート)。 私的には、ここに国民性の違いを感じることができます。 シベリウスのオスティナートは、作品によって様々なパターンがありますが、裏拍が基調となったり馬の蹄のような跳ねるようなものだったりするものが多くみられます。 伊福部さんの場合は、……(続きを読む)
2017年07月31日
みなさまこんにちは。 アイノラ交響楽団打楽器奏者の山本 勲と申します。 次回、アイノラ交響楽団 第15回定期演奏会のプログラムは当団誇る選曲陣により「北方の舞踏」と題された下記3曲による秀逸なものとなりました。 伊福部 昭「オーケストラとマリンバのための“ラウダ・コンチェルタータ”」 ジャン・シベリウス「エン・サガ」 ジャン・シ……(続きを読む)
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