【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 3
オスティナートの次は和音についてです。 いわゆるクラシックと呼ばれる西洋音楽は、ドミソをもっとも落ち着く響きとして、「ハーモニーが様々な冒険を経て最終的にはドミソに落ち着きました」とい構造を伝統的に用いています。 しかし「ドミソが落ち着いて聴こえる」というのは世界共通なのでしょうか? ちょっとうろ覚えなのですが、伊福部昭の本の中に、……(続きを読む)
オスティナートの次は和音についてです。 いわゆるクラシックと呼ばれる西洋音楽は、ドミソをもっとも落ち着く響きとして、「ハーモニーが様々な冒険を経て最終的にはドミソに落ち着きました」とい構造を伝統的に用いています。 しかし「ドミソが落ち着いて聴こえる」というのは世界共通なのでしょうか? ちょっとうろ覚えなのですが、伊福部昭の本の中に、……(続きを読む)
さて、それでは伊福部昭とシベリウス、ふたりの作風のひとつである執拗な通奏リズム(オスティナート)。 私的には、ここに国民性の違いを感じることができます。 シベリウスのオスティナートは、作品によって様々なパターンがありますが、裏拍が基調となったり馬の蹄のような跳ねるようなものだったりするものが多くみられます。 伊福部さんの場合は、……(続きを読む)
みなさまこんにちは。 アイノラ交響楽団打楽器奏者の山本 勲と申します。 次回、アイノラ交響楽団 第15回定期演奏会のプログラムは当団誇る選曲陣により「北方の舞踏」と題された下記3曲による秀逸なものとなりました。 伊福部 昭「オーケストラとマリンバのための“ラウダ・コンチェルタータ”」 ジャン・シベリウス「エン・サガ」 ジャン・シ……(続きを読む)
お知らせ以外のオーケストラの日々の様子や、豆知識などをお伝えしていきます。