【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 16

2017年07月31日

頑なに唄える音楽を堅持したお二人の精神的共通項編その3

ラウダ執筆にまつわる伊福部先生のお言葉です。

「ラウダ・コンチェルタータ」の時は、これはもう、ちょこちょこやるだけでは駄目だというので、オーケストラのゆるやかな節と、マリムバのリズミックな音を拮抗させて創りました。この曲が初演されたときは、「リトミカ・オスティナータ」から二十年近く経ってましたかねえ。皆さん、口には出さないけど、そろそろ前衛とか現代音楽といわれる傾向のものに飽きていた。そこに私の曲が出てきたので、初演の時はえらく受けたんです。安倍圭子さんも熱演でしたし、指揮の山田一雄さん、演奏に携わった新星日響の皆さんも、たいへんな力の入れようでした。今まで筋肉のない音楽ばかり聴かされて、そんなものにつきあっていられないと思う人たちが迎えてくれた。音楽とはこういうものなんじゃないかと。(伊福部 昭の音楽史)

ぶれることなく、自身を見つめて進まれた方だったんですね。
それこそが、我らがシベリウスとの最も重要な共通項ではないでしょうか!
そして「ラウダ・コンチェルタータ」は伊福部先生再評価のきっかけになった曲。
「3番」はシベリウスが独自の境地への第一歩を踏み出した曲。
このプログラムはお二人の交差点とも言えるかもしれません。

そして2006年2月8日、91歳で伊福部先生は亡くなられました。

奇しくもアイノラ第15回定期は没後12年にあたる記念の年となります。
同時代に生きた方の作品を、新田先生とアイノラ交響楽団で演奏できるって素晴らしいですよね!
我々の歴史もあらたな1ページです!

山本 勲
(次回へ続く)

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