【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 22

2017年09月19日

私が不勉強なうちに、伊福部先生の研究も進んでおりました!

神部智さんと同じく2015年出版の柴橋伴夫さんの著作「生の岸辺 伊福部昭の風景」からです。
(すいません。まだ読んでる途中なのですが…)
この本の特徴は、とにかく伊福部先生の生活された場所に行くというところです。

最初は因幡国 鳥取国府町の宮宇部神社訪問のお話から始まります。
そして北海道は音更の村へ…
それは「テロノワール」という言葉に象徴される生育環境、ぐぐっと拡げて「文化土壌」。
芸術的創造力と「テロノワール」(Trroir)には、密接なる関係があるとの信念に基づいたものです。(まだ読了してませんが…)

柴橋さんは、2014年11月20日にスーパー十勝で音更村に向かわれたとのことです。
なんと、かの地には「伊福部昭音楽資料室」があるのだそうです!行きたいですね!
伊福部先生のお父様、伊福部利三さんが、音更村の村長に就任されたのは1923年。
その23年前の1900年に創建された音更神社では、今でも獅子舞神楽が奉納されているそうです。
そして「伊福部昭音楽資料室」の設立に尽力された青山昌弘さんによれば、伊福部先生の初期ピアノ作品にして最後の大規模管弦楽作品「日本組曲」の冒頭の音に「この獅子舞神楽の一節が引用されている」と。
これこそ「民族の文化を通してこそ、世界に普遍化する芸術を生み出すことができる、という先生の哲学の実証でした。」と。
嗚呼、行ってみたい。寒くなりすぎる前に…A温泉部の皆様いかがでしょうか?(果たして温泉はあるのか!)

山本 勲
(次回へ続く)

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