第18回定期演奏会  ~Sibelius Religioso~(本公演は終了しました)

第18回定期演奏会へのご来場ありがとうございました

本演奏会は、入場者数が制限される中で多くのお客様をお迎えし、盛況のうちに無事終了いたしました。コロナ禍の中、ご来場いただきましたお客様、演奏会開催に向けてご尽力いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。
次回、第19回定期演奏会は、2022年4月3日に杉並公会堂大ホールで実施予定です。詳細につきましては、決定次第、公式HPにてご案内いたします。コロナウィルスの感染はまだしばらく続きそうです。皆様におかれましては、十分ご自愛くださいますように。今後とも、アイノラ交響楽団へのご支援をよろしくお願いいたします。

 

チケットぴあ」で購入した第18回定期演奏会チケットの払い戻しにつきまして

「チケットぴあ」でチケットをお求めいただいたお客様で、体調不良で来場できなかった方、会場での検温で37.5度以上だった方は、以下の要領で、チケットの払い戻しが可能となります。
払い戻し期間:2021年4月22日(木)午前10:00~2021年5月7日(金)
払い戻し方法:https://t.pia.jp/guide/refund.jpをご参照ください。

 

第18回定期演奏会  ~Sibelius Religioso~

指揮:新田 ユリ (正指揮者)

チェロ独奏:棗 年紀 (アイノラ交響楽団 チェロ奏者)(*)

【日時】
2021年4月18日(日) 開場:13:00 開演:14:00

【会場】
杉並公会堂 大ホール (荻窪駅北口より徒歩7分)

 

【曲目】
※今回の曲目は、中止になりました第17回定期演奏会(2020年4月5日)と同じ内容です。

 

・ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)交響曲 第2番 ニ長調 作品43 (Symphony No.2 in D major op.43)

・2つの厳粛なメロディ 作品77(*) (Two Serious Melodies, op.77)

・交響曲 第6番 作品104 (Symphony No.6 op.104)

・フリーメーソンのための音楽より「行列聖歌」 (進め、主の御光) 作品113 (Processional Chant “ONWARD, YE PEOPLES!” from Masonic Ritual Music op.113)

 

【主催】アイノラ交響楽団

【後援】杉並区

【助成】公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

 

※ 未就学児のご入場はご遠慮いただいております。ご了承下さい。

※ 会場には駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。


【今回の演奏会の概要】

人生において避けることのできないもののひとつに、家族や大切な人の死があります。いつもそこにあった何よりも大切なものがある日突然失われる・・・そんな大きな喪失感に苛まれたとき、人はなすすべなく、ただ祈ることしかできない・・・宗教の出発点はひょっとするとそんなところにあるのかもしれません。

 

ヨーロッパにおいては、宗教と音楽が結合し、ミサ曲やレクイエムといった教会音楽が形作られました。ヨーロッパの中心から少し離れたフィンランドで生きたシベリウスには、そういった典型的な教会音楽はありませんが、ヨーロッパの教会音楽や古い旋法を独自の形で取り入れた宗教的な色合いを感じさせる作品がたくさんあります。そこで今回はシベリウスの“religioso”な音楽とは、をテーマにプログラムを構成しました。イタリア旅行中に発想され、カトリック的な祈りのコラールを2楽章に持つ交響曲第2番。「聖歌」、「献身」のサブタイトルを持つ2つの厳粛なメロディ。宗教音楽の大家パレストリーナの音楽からの影響を受け、古き教会音楽の雰囲気を持つ交響曲第6番。フリーメーソンの儀式のための音楽として作曲された行列聖歌。

 

今回のプログラムはシベリウスの人生における死の克服、受容、そして祈りの物語でもあります。交響曲第2番は30代に書かれた前期の作品。愛娘キルスティの死の後に書かれていますが、基本となる調性は最も明るく輝かしいニ長調を選択しています。若き日のシベリウスにとって、死とは克服し、乗り越えるべきものだったと言えるのかもしれません。一方、他の3曲は50代以降に書かれた後期の作品。50代のシベリウスは2つの大きな死を受け止めなければなりませんでした。ひとつは最大の理解者で支援者であるカルペランの死、もうひとつは弟クリスティアンの死。作品もそれまでと違った方向へと変遷していきます。2つの厳粛なメロディは文字通り厳粛な雰囲気を持った作品。交響曲第6番は、2番と同じ「ニ調」でも、清澄でありながらほの暗いドーリア調。2人の死を受けて入信したフリーメーソンのために書かれた行列聖歌は穏やかなイ長調。大きな喪失感を味わったシベリウスにとって死とは乗り越えるものから受容するものへと移り変わっていったのかもしれません。そんな2つの時代のシベリウスの祈りの音楽を是非お楽しみください。

 

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