【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 9

2017年07月31日

といった事で間髪入れずにディスコグラフィーです。
現在入手可能と思われる5枚です。
説明の下にある商品リンクからCDを購入することもできます。


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まずはこちら

伊福部昭交響作品集(fontecFOCD2512)
安倍圭子/山田一雄/新星日本交響楽団

言わずと知れた初演メンバーの超熱演ライブ録音です。
なんといってもラウダは新星日本交響楽団の創立10周年記念作品として委嘱された作品なのです。
ちなみに初演は1979年9月12日東京文化会館にて開催された新星日響創立10周年記念第36回定期演奏会。
安倍圭子さんはマリンバをクラシカルなソロ楽器のポジションに持ち上げた世界的なパイオニア奏者です!
もはや安倍作品といってもよいカデンツァといいテンポ設定といい至高の演奏と思います。

伊福部昭交響作品集

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同じラウダ・コンチェルタータの演奏は↓このCDにも収録されているようです。

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次はこちら

伊福部昭の管弦楽(fontecFOCD9638/9)
安倍圭子/岩城宏之/東京都交響楽団

ま1990年1月13日に東京文化会館で開催された都響の第302回定期演奏会のライブ録音です。
先ほどの新星日響盤と比較するとかなり整った演奏で、分析にはよいかも。
ちなみに安倍圭子さんのカデンツァはだいぶちがいます。

伊福部昭の管絃楽 Orchestral works by Akira Ifukube

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すこし変り種

(ピアノリダクション)「ラウダ」他(ZMM1209)

マリンバ/高田みどり、ピアノ/川上敦子によるピアノ伴奏版です。
マリンバの高田みどりさんは、昨年ミューザ川崎で開催された、井上道義/東響の「協奏4題」と題された伊福部協奏作品集で、ラウダのマリンバを担当された方ですね。
いまではジブリ作品ですっかりメジャーとなた作曲家、久石譲さんがそのむかしプロデュースされたムクワジュという一連のミニマル作品で、マリンバを演奏されていた方でもあります。
演奏は...

伊福部昭:(ピアノリダクション)「ラウダ」

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さあだいぶ最近の録音です。

(塚越慎子さんによるマリンバ協奏曲集(OVCC-00135)
塚越慎子/岩村力/読売日本交響楽団

2015年12月8日サントリーホールでのライブ録音。
いやーモダンですね。まさに新世代の快調な演奏です。
土俗感が前面に出ないクリアな演奏です。
もっともスコアに忠実と思います。

そしてさらに新しい録音が出ました。

Lauda Concertata(GEN16441)
Bogdan Bacanu/Cristian Mandeal/Romanian National Symphony Orchestra

2016年3月にスタジオ録音されたものです。
Bogdanさんは1975年ブカレスト生まれの打楽器界名人のお1人です。
私は日本人以外のディスクを始めて聴きました。(You Tubeにはいろいろ出てきますが)
これまでのディスクとは全くちがう響きが聴こえます。
ラウダの新たな魅力が聴こえてきますね!
塚越さんを聴いたときに「こんなに清潔でいいのか?」と思いましたが、こちらはさらにヨーロッパってこうなんだなと思います。
冒頭のオケの音から別世界ですね!
新たな名盤と思います。

Lauda Concertata: Works by Emmanuel Sejourne and Akira Ifukube

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山本 勲
(次回へ続く)



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