【不定期連載】シベリウスと伊福部昭の作風、そしてラウダ・コンチェルタータ 4

2017年07月31日

ところで、シベリウス作品のオーソリティであるアイノラ交響楽団の団員の皆様、またはこれをご覧になっている音楽ファンの皆様、伊福部昭の音楽をどのくらい聴かれたことがありますでしょうか?

もちろん燦然と輝く日本音楽の星ですから30曲くらいは口ずさんでいらっしゃるとは思いますが、少しだけご紹介致します。
ピアノソロによる日本組曲からタプカーラシンフォニーに至るまで、たくさんの作品を残されましたが、最も有名なのは何と言っても世界に誇る東宝特撮映画「ゴジラ」シリーズのために書かれた一連の作品です。

「ドシラ、ドシラ、ドシラソラシドシラ、」です。

生活費のために短時間で書かれた作品だけに、スコアを見ると至ってシンプルな作品です。しかし、オスティナートが変拍子を交えつつも必ず表拍に強拍となり、しかもそれ自体がメロディにもなっています。素晴らしい作品です。傑作です!
また、これらの映画作品を繋ぎ、演奏会用に編曲されたのが「SF交響ファンタジー第1番~第3番」です。
(入門編としてはやはり第1番でしょうなあ。)

さて、そういった商業音楽を山のように産み出しつつも、心の声を音にしたかのような絶対音楽をたくさん作曲しています。(この辺は来年記念の年を迎えるレニーこと、レナード・バーンスタインとも共通するところですね。)
チェレプニン賞をいきなり受賞した「日本狂詩曲」、出世作となった「交響譚詩」、交響曲という形式に挑んだ「タプカーラ・シンフォニー」、ソプラノ・ソロとティンパニのデュエット「アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌」、コンチェルタータ系はバイオリン、ピアノ、マリンバ、二十絃箏のための作品達がどれも素晴らしいです。
そして最後の大オーケストラ曲「日本組曲」…うーん、到底短くまとめられません。まだまだあるんです!
その中でも「ラウダ・コンチェルタータ」は、世の中が伊福部昭再発見のきっかけとなった傑作だと思います。
新田ユリ先生と演奏できる我々は幸せ者ですぞ!
やっぱりゴジノラやりたいですねえ。

山本 勲
(次回へ続く)

題「大怪獣あらわる」 (大人の事情により正確さに欠ける場合があります。)


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